ストレッチ?筋トレ?エクササイズ?
簡単に言ってしまえば、『ストレッチ』も『筋トレ』も『エクササイズの中の1つ』です。
そのままですが『エクササイズ』は英語で、『運動』の意味です。
定義としては『肉体能力の維持・強化や健康保持などを目的とした肉体的な運動』です。
カラダを動かすすべてが『エクササイズ』となるワケです。
では次に『ストレッチと筋トレ』の関係性について、簡単に説明します。
ストレッチと筋トレの関係性
実際に人のカラダには、たくさんの動きがあります。
その多くは無意識に動いていることがありますが、歩くことや走ることなど日常の動作や姿勢を維持することはすべて『筋肉の収縮』により行われています。
『筋肉』とは、伸び縮みするゴムのような弾力性や柔軟性があり、必ず一方が伸びている時、もう一方は縮むというように相対関係で出来てるのです。
この『筋肉』に筋トレなど負荷をかけると発達し強くなります。
しかし、負荷のかけ過ぎは『筋肉』を硬くし、本来あるはずの弾力性や柔軟性が失われてしまいます。
柔軟性を失った『筋肉』は、関節の動く範囲(可動域)を狭め、身体の動きを制限し、無理な動きをすると『筋肉』や『関節』に大きな負担をかけます。
また、血液循環も悪くなり疲労物質が筋肉内に蓄積し、必要とされる酸素や栄養物質が行き届かなくなってしまいます。
その結果、肩こりや腰痛などの慢性的な疾患やギックリ腰などのケガにつながっていくのです。
そこで今度は『ストレッチ』の出番です。
『ストレッチ』は、カラダにある筋肉を良好な状態にすることが目的で、その筋肉を引っ張って伸ばす動作です。
この『ストレッチ』を行うことにより、筋肉の柔軟性を高め、関節可動域を広げるなど、様々なメリットがあります。
『ストレッチ』と『筋トレ』はお友だち
つぎに『ストレッチ』と『筋トレ』の効果を簡単にあげてみます。
★ストレッチの効果
・筋肉や結合組織の柔軟性が改善される
・筋肉の緊張が緩和される(肩こりなど、凝りが緩和される)
・血流が改善される(むくみも改善できる)
・筋肉を動かす神経機能が向上される
・筋萎縮が抑制される
・骨格の歪みが改善される などなど・・・
★筋トレの効果
・筋肉が肥大する
・筋肉を収縮させる神経が発達し、大きな力が発揮できる(筋出力向上)
・神経が発達することで、様々な動作をコントロールできるようになる
・一時的に血行が良くなる
・筋力が弱っている部位に行うと、カラダのバランスが改善される
・カラダが引き締まる(ボディラインが整う) などなど・・・
これを元に、『ストレッチ』と『筋トレ』の違いを簡単に表現すると・・・
ストレッチは、『筋肉を伸張させ (伸ばす)、弛緩させる(力を抜く)こと』
筋トレは、『筋肉を収縮させ、緊張させる(力を入れる)こと』
と、なります。
ストレッチと筋トレは真逆!?
上記のことからも、単に『エクササイズ』の種類ということだけではなく、『筋肉』に対し、負荷を掛けて力を入れて行うものなのか、脱力して伸ばすものなのか、というように大きな違いがあります。
実は、『ストレッチ』と同じ姿勢で、繰り返し運動することにより『筋トレ』種目になることが多々あります。
『筋トレ』経験者の多くの方は、『筋トレ』中に『筋肉、意識して!』というワードを耳にすると思います。
しかし、なかなかこの『筋肉の意識』はできるものではありません。
そんな方はまず『ストレッチ』で伸ばしている筋肉の『伸び感』を感じる練習をして『筋肉』の感覚を掴むのもコツです。
『筋トレ』でも『ストレッチ』でも大切なのは、この『伸び感』『使っている感』なのです。
この感覚をマスターし、上手な『エクササイズ』を行ってください。