ピラティスなどで骨盤底筋群のエクササイズが取り上げられています。
「このエクササイズをすれば骨盤底筋群が働きます!」といった感じです。
それらのエクササイズは、間違いなく骨盤を安定させる機能を向上させ、様々な症状を改善に導いてくれます。

骨盤底筋群の役目

骨盤内に内圧を加え、骨盤内にある内臓(子宮、卵巣、直腸)などを正しいポジションにさせようとします。
また骨盤底筋群には骨格筋があります。よって骨盤帯を支える役目もあります。
内圧が高まることにより、骨盤の関節が安定し、連動されて下肢の筋肉が働きやすい状況を作ります。
特に、股関節の筋肉が働きやすくなります。
さらに排便や排尿でも、骨盤底筋群が活用されます。

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人間の最初の筋トレは「体幹部」から

生まれたての赤ん坊は、「泣く」ことをします。
これは本能的に行いますが、ある意味で筋トレをしています。

筋肉のメカニズムを解説します。
「声を出して泣く」⇒横隔膜や腹横筋を使って、体幹部のインナーマッスルを筋トレしています。

次に排泄機能です。
便を出す筋肉こそ、骨盤底筋群です。排泄をするときに、赤ん坊は、下っ腹を「グッ」と力を入れて行うことが多いです。

これらは、体幹部の筋肉を使って、脊柱を固定させる筋トレをしていると言っても良いでしょう。
何故なら、その後に人間としての基本となる「立つ」ということが待っているからです。
「立つ」姿勢は、脊柱が固定されていないと姿勢を保つことが出来ません。

ちなみに、赤ん坊は立ちながら排泄するときもあります。
立っていた方が、体幹部のインナーマッスルが働きやすいので、排泄しやすいのかと思います。

体幹部のインナーマッスルが働いていないと、立つことが困難になります。
そして、骨盤底筋群は、内臓たちを頭の方に押し上げる働きをしています。
ですから、骨盤底筋群が働かなくなると内臓脱などの状況になりやすく、排泄にも影響を及ぼすわけです。

最も重要なのは、成長の著しい時期である赤ん坊でも「立つ」ことをするには、約1年の体幹トレーニングを日常的に行っているという事です。
もちろん個人差もありますが、四足の動物は、生後すぐに立ちます。
人間は約「1年」です。
「立つ」ことの基本が、体幹部のインナーマッスルである「骨盤底筋群」が働くことです。

骨盤底筋群をトレーニングする

手っ取り早い骨盤底筋群をトレーニングする方法があります。
それは、「スクワット」を高重量で行うことです。
「立つ」という動作を高負荷で行うことにより、体幹部のインナーマッスルを強制的に働かせ、重力に逆らう動作をします。
そうすると、脊柱を保つために骨盤底筋群や体幹部のインナーマッスルが働くことが可能です。
これには、筋トレの熟練度が必要ですので、万人にできることではないです。
よって万人に可能な骨盤底筋群のエクササイズが存在する訳です。
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骨盤底筋群のエクササイズだけでは、人間での生活の質を上げることは難しいと思います。
骨盤底筋群を日常生活の動きに活かせるかが重要です。ですから、骨盤底筋群と筋トレを組み合わせることが、生活の質を上げるポイントかと思います。
ちなみに、骨盤底筋群のエクササイズを筋トレのウォーミングアップとして行うと、筋トレ動作に、明確な違いを実感できます。
感覚的なところですが、「力が出やすい」状態を実感できます。