筋トレのしている人なら知っているでしょう『スーパーセット法』
名前だけ聞くと、なんだかゴリゴリの筋トレをしている人が出てきそうですが、日常の筋トレでも重要な事がたくさん含まれているのでご紹介です。
『シェリントンの法則』
まず、スーパーセット法に行く前に、『シェリントンの法則』というのをご紹介します。
これは、関節の筋が収縮すると、その逆側の筋(拮抗筋)が弛緩するという法則です。
これはPNFストレッチでも取り入れている手技にあり、日本語でいうと『継時誘導』という名前で理学療法士さんなどが用いる手法です。
この法則の名前にもなっているシェリントンは、ロンドン生まれの生理学者で、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
みなさんが聞いたことがある神経生理学のシナプスの命名者でもあります。
どいうことかというと・・・
簡単に言ってしまえば、『逆動作』です。
ゴルフのスイングでいくと、右打ちの人がスイングをする前に左打ちのスイングをしてからすると右打ちの動きがスムーズになるということです。
テレビのスポーツ中継などで見かけたことありませんか?
野球選手が、ネクストバッタサークルで逆に素振りをしているところ・・・
実際にこの逆動作をすることによりパフォーマンスの向上が期待できます。
某プロ野球球団のトレーナーさんも、ブログで逆動作を取り入れてスイングスピードが向上したと書いていました。
筋トレにリンクさせると・・・
筋トレでいえば、『スーパーセット法』です。
メインの筋トレ後に、拮抗筋の筋トレをするということです。
例えば、ベンチプレスとローイング、レッグエクステンションとレッグカール、スクワットとV字腹筋などなど。。
スーパーセット法を行う上で、体力的にはきついトレーニングかも知れませんが、持久力の向上を目的としたセット法ではありません。
ただ、うまくスーパーセット法を使えば、成長ホルモンの分泌の促進など、大きな筋トレ効果が期待できると思います。
そのために、自分にあった重量や回数、セット数など考慮し、インターバルの時間なども考えて行ってください。
まとめ
みなさんにお伝えしたいのは、『逆動作の重要性』です。
押す動作と引く動作は連動します。
仮に、ものすごい速いボールを投げられる大胸筋を持った野球選手がいたとしても、その大胸筋を活かす広背筋がないと結局速いボールは投げられないということです。
動きの逆動作は忘れられがちですが、筋トレも動作に結び付け、連動性を考えることが大切です。
なので、カラダ全体バランスよく筋トレをすることが、とっても大切になってきます。
いろいろ工夫して、上手に効果的な筋トレをしたいですね!