先日、『運動をしたらこうなった①』の女性のお客様と『油の摂取』についての話があったので、基本的なところですが、ちょっと『油』について書きたいと思います。
最近では、『オリーブオイル』や『えごま油』などがテレビなどでも多く取り上げられ、サラダなどに使い摂取している方も多くなりました。
『油』に対する2つの考え方
そもそも『油』には2つの考え方が出来ます。
1つ目は、食品中に含まれているものを摂取する場合。
2つ目は『油』を使って調理したものを摂取する場合です。
多くの方は、2つ目の『油』を使って調理する場合に気を使い、使う『油』をカロリーオフにしたり、揚げ物自体を控えるなどを行っていると思います。
しかし、1つ目にあげた食品中に含まれている油は認識しにくく、知らない間に多く油を摂取していることが多いようです。
油とエネルギーの関係
一般的に調理に用いる『油』は植物性の油です。
サラダ油、ごま油、オリーブオイル、えごま油、コーン油・・・
植物性の油は脂質100%なので、エネルギーは1g当たり約9kcalになります。
小さじ4gでは約36kcal、大さじ12gでは約108kcalとなります。
この植物性油のメリットとしては、n-3系脂肪酸(Ω3脂肪酸)が抗酸化作用を持つため健康に良いと言われています。
近年ブームの『オメガ3』ですね!!しかし、エネルギーが高いことはデメリットです。
多く摂取してしまうと、必然的に摂取カロリーが高くなります。
食品によって油を吸収率が変わる
次に考えなければいけないのは『油の吸収率』です。
野菜などの、もともと油を含まない食品は、油を吸いやすく、お肉などの油を多く含む食品は油を吸いにくいという特徴があります。
ですが、同じお肉でも、牛サーロイン肉は100g中に脂質を約40g含むのに対して、鶏のささみ肉は、100g中に8gしか脂質を含みません。
多くの方が『ささみだから、健康的』と言って、『油』を多く使用する調理法で調理をしてしまうと、やはり摂取カロリーが高くなってしまいます。
と言うことは、調理する素材に対し、どのような『油』の使い方をするかということが、とっても大切になってきます。
ここまでくると『油』が悪い食品というような錯覚になりますが、決して『油』が悪い食品なのではなく、ご自身で『判断をしながら上手に使うことが重要』ということです。
肥満傾向にある方の多くは、油の多く含まれている食品を好む傾向にあり、『油』を気にしながらも、そのもの自体に多く含まれている食品を食べている印象があります。
実際に自分が摂取している量を知ることで、『油』の減らし方を知り、自分が「今」できることを実践できますので、ぜひ参考にしてみてください。