スポーツ選手のみにあらず、最近では女性でも「くびれたお腹」「引き締まったお腹」を作るためにコアトレーニングを実施している方も少なくありません。
その代表的なトレーニング方法が、「ピラティス」です。
元々は、戦争等で負傷した兵士のリハビリのために開発されたこのメソッド。
その中身をしっかりと理解すると、もっと効果的な「コア・体幹トレーニング」が実現できます。
インナーマッスルとアウターマッスル
「ピラティス」でも活用されているインナーマッスルのトレーニング。
胴体の安定性に注目したエクササイズで、呼吸や四肢(腕や足)の動作に振り回されない胴体部分の安定性を強化し無駄のない効率的な動作のできる身体能力をトレーニングします。
深層筋・インナーマッスルの役目
小さく筋力も弱く出来ています。
メインの働きは、骨格・関節を正しいポジションにし、歪みやグラつきがないように安定させながら、動作を行います。
よって、無意識な状態でも、勝手に活動してくれます。
浅層筋・アウターマッスルの役目
深層筋に比べると大きく筋力も強いのが特徴です。しかし、細かい動きが苦手で、大きくダイナミックな動きに働きます。
インナーマッスルを鍛える前に知っておきたいのは、「インナーマッスルの働きは何なのか?」です。
姿勢を維持しているときや、ダイナミックに動かすアウターマッスルが働くとき=大きな力を出したいとき、片足で立ってカラダが不安定な状態なときなどに、インナーマッスルは瞬間的に無意識に働くということなのです。
つまり、アウターマッスルとインナーマッスルは、互いに働いて成り立つということです。
だから、エクササイズボールやストレッチポールなどを活用して体幹トレーニングを実施しているアスリートもいる訳です。
体幹トレーニングだけ実施して「ハイ終わり!」というアスリートはいません。
体幹トレーニングを別の動作に結びつけています。
インナーマッスルを強化する手っ取り早い方法
カラダの中でも脊柱を不安定な状態にすると「コア・インナーマッスル」は働き始めます。どのようにすれば脊柱が不安定になるか・・・。
重たい重量のバーベルを担ぐことです。
体幹のインナーマッスルたちは、重さに負けないように、姿勢を保とうと必死になります。
その状態で、何かしら動作を行うとよりインナーマッスルはさらに働き始めます。
例えば、スクワット。
重たい重量を担いだ状態で、スクワットを行えば、カラダは勝手に「重りを支える!」と姿勢を保持しようとし、保持できる中でスクワット動作を行うはずです。
これは重たい重量を扱っているので、「試しに」という気持ちでは実施しないでください。危険です。
それに対し、「ピラティス」は、「動き・動作」がメインになります。
さらには、負荷を掛けたとしても筋トレと比べると比較的、軽い重量を扱うことが多いでしょう。
よって筋肉を発達させることには向かないと思います。
なんせ、兵士たちのリハビリですから、ケガから復帰させるのが目的です。
その点を理解して筋トレに取り入れると、より「美しくしなやかなカラダ」を得ることが出来ると思います。