今の時代、アスリートの中で「筋トレ」「ウェイトトレーニング」を知らない選手は少なくなってきました。
実際に、ほとんどのアスリートは、ウェイトトレーニングを取り入れているところも多いと思います。
(スポーツによっては筋トレが必要ない競技もあります。)
 
「肉体改造」なんて言葉もきっとアスリートの「筋トレ・ウェイトトレーニング」から生まれた言葉ではないかと思います。
では、何故、そんなにアスリートに「筋トレ・ウェイトトレーニング」が取り入れられてきたのか・・・。
競技のパフォーマンスが上がるからです。筋力が付けば「ボールを遠くに飛ばせる」「軸が作れてカラダが安定する」
「カラダが当たり負けしない」「怪我の復帰が早い」「怪我を予防できる」など様々なところに「筋トレ・ウェイトトレーニング」
の効果が出てくるのでしょう。
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ウェイトトレーニングは必要

但し、こんな声も聞こえます。
 

「ウェイトとやったら動きが鈍くなった」「スィングスピードが遅くなった」「カラダが重い」
など、悲観的な声もあるのが事実です。
 
何故、このようなことになるのでしょうか?
 
まず、トレーニングには、「トレーニング原則」があります。
「その要素を満たさないと効果が出ない!」という原則です。
 
その中でも、「特異性の原則」というものがあります。
人のカラダの「適応性」を表していて、「人間のカラダは課された要求に対し特異的に適応する」という原則です。
 
わかりやすく言うと、人のカラダは、「練習した動作に対し成果が見られ、練習していないことに対しては成果が出ない」ということです。
勉強したら勉強した分だけ知識になる。勉強していないことは知識にならない。当然ですね。
数学の勉強をしていたら、英会話が話せるわけがありません。
 
トレーニングも同じです。筋トレ動作がスポーツ動作に活きるわけがありません。
筋トレ動作とスポーツ動作との違いです。
[table id=2 /]この動作の違いは、もっとあります。
 
特異性の原則により「練習した動作に対し成果が見られる」わけですから、筋トレ動作をスポーツ動作に対して出来るだけ近づかせることが必要です。
「動作」「筋力の出し仕方」「カラダの動かし方」、細かいことを言うと、関節の角度や、動作のスピードなどなど・・・
 
先日、大リーガーのイチロー選手と元プロ野球選手の稲葉氏の対談がありましたが、イチロー選手も筋トレで失敗をしたそうです。
開幕に向けてカラダを作っていくと、開幕に向けてカラダが重く動けない…。そこで、自分に適したトレーニング方法を見つけ出したと。
イチロー選手の凄いところはそこですね。「自分の適した方法」を見つけること。
 
本来、「筋トレ動作をスポーツ動作に対して出来るだけ近づかせるトレーニング」のことを「ファンクショナルトレーニング(機能的トレーニング)」と言います。最近の流行りのファンクショナルトレーニングも、いろんな動作が組み込まれているわけです。


筋トレをスポーツ動作・競技に活かすためには…。筋トレをカラダに適応させることが必要です。
筋トレとファンクショナルトレーニングを上手く融合させることです。
これには、様々なやり方があります。器具やダンベルなどを使わずに、トレーナーの手で負荷を掛けたり、大きめのエクササイズボールを活用したり、ケーブルマシンを使ったり・・・
カラダを筋トレで鍛え上げ、そのカラダを「競技に活かすカラダ」にすることが、SP-Bodyのアスリートコースでもあります。
 
トレーナーは、その競技の「技術コーチの目」を持たないとならない時もあります。
ですから、プロスポーツのトレーニングコーチは、その競技の「元プロ」が担当することが多いのです。
筋トレをスポーツ動作・競技に活かすためには・・・。これが、そのトレーナーの腕の見せどころです。