みなさんも、呑んだ後にラーメンで〆ましたなんて経験、1度はありますよね?
これが、また、美味しいんですよね!
昔ながらの醤油ラーメン、塩ラーメン、とんこつラーメン、つけ麺・・・
みなさんは何派ですか?
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と、ここまで読むとラーメンの話になってしまいそうですが、
今回はラーメンではなく、呑んだ後のラーメンは脳の勘違いだというお話です。

アルコールの分解について

まず、アルコールの分解についてです。
お酒を飲むと、身体ではアルコールを分解しようと働きます。
このアルコールの分解を進めるが肝臓になります。
肝臓では、このアルコールを分解するためにブドウ糖が必要となります。
身体でブドウ糖が消費されると、血糖値は下がり、血糖値を上げるように脳から指令が出ます。

なぜ脳が勘違い?

カラダの血糖値を上げるように脳から指令が出ますが、その1つとして「エネルギー不足」と指令が送られ、お腹が空いたという勘違いが起こります。
これが、お酒を呑んだ後にラーメンが食べたくなる仕組みです。

もう少し詳しく説明します。
人間は、食べ物を食べると小腸から吸収された糖質が肝臓で分解されグルコースとなり、これが血液中に放出されて血糖値が上がります。
血糖値が上がると、その信号が脳に送られて満腹だと感じますが、時間の経過とともに血糖値が減ってくると食欲が湧いてきて今度はお腹が空いたとなるのです。

お酒を呑むことで摂取されるアルコールにより満腹中枢が麻痺し、肝臓はアルコールを体内に入れることで、糖質よりもアルコールの分解を優先します。
先程も言いましたが、肝臓はアルコールを分解するのにブドウ糖を必要とします。
アルコールの分解で消費したブドウ糖を補おうと指令が出るのですが、これを空腹と勘違いします。
アルコールの影響により満腹中枢は麻痺した上に、脳の勘違いが重なり、まだ何か食べたくなってしまうのです。
おつまみやおかずを食べてもお酒を呑んでいると血糖値が上がらず満腹感が得られないということがあります。

では、なぜラーメンが?

素早くブドウ糖を摂取するものとして、ラーメンやおにぎりなどのすぐにエネルギー源となる炭水化物系のものが欲しくなります。
なので、結論からするとラーメンでなくてもいいのです。
しかし、肝臓でアルコールを分解するのに必要なものに、非必須アミノ酸のアラニン、グルタミン酸、亜鉛、ビタミンB1というものも必要になってきます。

ラーメンには、このうちのアラニン・グルタミン酸・亜鉛が多く含まれています。
また、アルコールを摂取すると味覚も鈍くなるので、薄味やあっさりしたものよりも、味が濃いものを食べたくなるのです。

この条件の中から、手軽でなおかつラーメン好きの日本人が選ぶものが『ラーメン』となるのです。

どうでししたか?
まさか、脳の勘違いだとは思いませんよね。
今日の話は、個人のアルコールを分解能力や、個人の嗜好によっても異なります。
お酒もラーメンも大事な事は、摂取するタイミングや量です。
自分のカラダと相談したり、食べる物、食べるタイミング、量などを考えて摂取して楽しい食生活にしてみてくださいね。