休養とは、運動・栄養と並んで健康づくりの3大要素です。

コンディショニングにおける『休養』というと、様々な捉え方があります。
ここでは『休養=疲れを癒す、除去する』という考えで話を進めていきます。

『休養』を知ろう!

まず、『休養』には『積極的休養』と『消極的休養』があります。
この2つの休養を使い分けることによって、より質の高い休養をとることができ、疲労回復につながります。

 積極的休養

『積極的休養』とは、「自ら積極的に身体を動かして疲労を取る」方法です。
軽く身体を動かして、心身ともにリラックスさせるというものです。
アクティブ・レストとも言い、スポーツや運動後の身体の疲れている時に、あえてウォーキングやストレッチなどの運動を軽めに行い、呼吸循環器系を活発化し、全身の血行を良くして疲労回復を早める休息法のことです。

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ストレッチ

例えば、アメリカでは中学生くらいまでは、同じスポーツを1年を通して行うことをしません。
例えば、夏は野球、冬はバスケットボールなど、複数のスポーツを組み合わせて行います。

これには、トータル的に運動能力を高める目的もありますが、「スポーツによる局部的疲労の回避」に最大の目的があります。
違うスポーツを取り入れることにより局部的疲労の緩和になります。
局部的疲労は、結果的に『スポーツ障害』の原因になります。

この時期ならば、近くのプールに泳ぎに行ったり、水中でストレッチをするなどは休養法のひとつです。
プールでクールダウンを行うことは、Jリーグのチームなどでも、実際に採用されています。

 消極的休養

では、次に『消極的休養』です。
消極的という言葉はネガティブに聞こえますが、疲労回復においてこの消極的休息とは悪い意味ではありません。
この『消極的休養』は、普段行っているスポーツや運動から離れ、音楽を聴くや映画を見るなどリラックスをして、身体を休めることです。

suimin『消極的休養法』の一つとして、ストレッチやカラダのケアを行うのもいいと思います。
最近では、「アロマオイル」を使ったマッサージや、「アロマキャンドル」などで『香り』の効果からリラックスをする方法もあります。
この一方で、『消極的休養』が長期的に続いてしまう状況では、逆に疲労感が蓄積され、疲れやだるさ、頭痛などが出ると言われています。
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上手に使い分ける

ここまで述べた『積極的休養』と『消極的休養』を普段の生活の中で実践してみてください。
自分の状況や生活習慣に当てはめると行いやすいと思います。

やはり、『運動・休養・栄養』の3つのバランスが大切です。

「運動」とはカラダを動かすことです。
そのスポーツや運動に、必要な要素を培うのに必要です。

「栄養」は食事です。
主要栄養素の「炭水化物」、「タンパク質」、「脂質」を中心に摂取することでエネルギーやカラダ作りに必要な栄養を摂り入れます。

「休養」は休むことです。
「スポーツ・運動」で溜まった疲労を取り除くだけでなく、その休養の間にカラダを作る大切な時間です。