大手フィットネスクラブでも、取り入れている『サスペンショントレーニング』を「開業祝い」で頂いたので、SP-Bodyでも取り入れています。
何事も、しっかりと効果を出すためには、教科書通り行うことをベースに、時よりアレンジを加えています。
このサスペンショントレーニングも同様です。
頂いたものですが、「しっかりと取り扱いを聞きに行かなくては・・・」と思い、サスペンショントレーニングのセミナーにも行って、話を聞いては、自分のカラダで動かして実感して、帰ってきました。
そんな『サスペンショントレーニング』の考え方、活用方法をSP-Bodyなりに考えてみましたので、ご紹介します。

体幹トレーニングするなら、やはり・・・

『サスペンショントレーニング』は、体幹部のトレーニングとしても活用できます。
種目によっては、体幹部に非常に、効くのがわかりますが、人間の機能性を考えると、「ボールに勝るものは無い」と感じました。
というのは、サスペンショントレーニングでは、アンバランスな状態をカバー出来てしまう要素があります。
その点、ボールではアンバランスな状態をカバー出来ません。アンバランスな状態では、ボールは転がってしまう訳です。
例として、

サスペンショントレーニングのヒップリフトhip1

ボールのヒップリフトhip22

左右の足の力が一定であれば、両者ともにキープできます。
左右の足の力が不安定だと、サスペンションでは、足の高さが違うだけですが、ボールでは足が地面に落ちてしまいます。
アンバランスな状態では、ボールは転がってしまう訳です。

hip3

hip4

サスペンションkome1

hip6

hip5

サスペンションkome2
よりアンバランスな状態をカラダで気づき、修正力を高めるには「ボール」が有効的ですが、強度が高いのが難点です。
強度が高いという事は、カラダにおける効果は高いです。
20㎏のスクワットをするより、100㎏のスクワットの方が、筋肉に対する刺激は大きいが、危険性が高いという事と同じです。
サスペンショントレーニングでは、アンバランスな状態が起き過ぎても、「転倒などの危険性が無い!」という大きなメリットもあります。
これに関しては、中高齢者や低体力者に向いています。

筋力・筋量を上げるには、やはり・・・

サスペンショントレーニングは、基本的には「自分の体重を負荷にする・自重運動」です。
筋肉を肥大させる・筋力を上げるには、筋肉への「刺激」がポイントになりますので、自重運動に筋肉が慣れてしまうと、それ以上の向上は見込めないのがデメリットです。
筋力・筋量を上げるには、やはり負荷を自由に変えられる、フリーウェイトやマシンのトレーニングが最適です。

しかし、サスペンショントレーニングのセミナーの時に、面白い光景を目にしました。
筋量たっぷりの、いかにも「筋トレ頑張ってます!」的な男性が、サスペンショントレーニングの動きに非常に苦戦を強いられていました。
難しそうに、挑戦してガッカリしていたのを覚えています。
筋トレを普段しているので、ちょっとは自信があったのだと思いますが、悔しがっていました。

というのは、カラダの使い方が、「筋トレ」と「サスペンショントレーニング」では違うのです。

専門的には「相対筋力=筋トレ系」と「絶対筋力=自重トレーニング系」と言いますが、自分は、小さいころから「ジャッキー・チェーン」が大好きで、彼の真似をしては、木登りや鉄棒、逆立ちなどマット運動系が得意としていました。
よって自分の体重をコントロールすることが比較的容易になり、「サスペンショントレーニング」の動作は比較的スムーズに出来ました。
その代り、筋トレ系の負荷を用いたトレーニングが苦手です・・・

というように、やはり目的を持って各種のトレーニングをどのように活用するかで、トレーニング効果というのは変わってきます。